ケルベロス 1巻の感想〜もらった勇気でいっぱいだもの〜

・・・今まで
弱くたって
怖がりさえしなけりゃ
何だってできるし
誰でも守れるって
思ってた・・


フクイタクミ先生 ケルベロス 1巻のストーリー

主人公・十三塚景は喧嘩は弱いが勇気100倍の男の子!
しかし、幼馴染のオッパイロケット鶴原友恵
こき使われ学校の旧校舎へ行くが怪奇な音の誘われ開かずの扉の封印を解いてしまう。


開かずの扉の中に居たのは、形なき獣『崩』
友恵を殺されそうになった景は、初めて負けられない戦いを認識する。
戦って勝たなきゃ守れないんだ!!
景は『崩』を監視していた
『狗骸』雪房、崩れと戦う力を持つ『墓守』へと人を返し者
と契約を交わし、人であることを捨て墓守・十三塚景として幼馴染を守ることを決意し
1体目の崩を撃破する。

そして、狗骸の力を使い友恵から崩の記憶を取り払い
陰ながら友恵を守ることを密かに誓う。
景の孤独な戦いは始まったばかりだ!


っと言うわけでも無く、
景の事を密かに思う極小ロリータ同級生、金屋結和
普通の人間でありながら(小型過ぎてて普通の人間なのか?)
崩を見ることが出来る体質で、良き景の理解者になる。
そんな事を知らない友恵はヤキモキ、オロオロ


悩ませたくも
震わせたくも
背負わせたくもねぇ
俺が戦って
泣かせてなんかしておかねぇ!!
景と金屋さんが仲良くして、鶴原さんは悩んでるみたいですがね


ケルベロス 1巻の感想


自分が傷つくのを恐れずに、困難に立ち向かう人の意志の強さの輝きは、
相変わらず普遍の面白さを醸しだしますよね。
何で面白いと思うのか、
それは恐怖や絶望を感じる状況において
主人公が発する意志の強さは未来を明るく照らし出して絶望感を吹き飛ばし
読者の感情を激しく揺さぶるから。
良くも悪くも漫画の面白さとは、
読者の感情をどれだけ感動させられるかだと思っていて、
このケルベロス1巻は、その意志の強さをマザマザと見せつけてくれます
それも、1巻の間で2回もね!
(最近は、感動とはお涙頂戴の事だと解釈されているけど
 私は、心の感情を揺り動かされたときに使用しています。)
感動とはなにか(1)



そいてもって、それだけじゃない!!
素直になれないオッパイロケット幼馴染大女:鶴屋さんと、
極小ロリータ幼児体型:金屋さんのダブルパンチヒロイン!!
崩に食べられる幽霊たちも美少女で、
美少女がエロヒドイ目にあってメシウマ状態です!
主人公が金屋さんに化けた崩に痛めつけられるシーンもメシウマだよ!?



ケルベロス 1巻の一番良かったシーン

お姉ちゃん幽霊が、妹幽霊を置き去りにしようと頭を踏みつけるシーン。
そんな、強い意志を示して読者の感情を揺さぶってくる景君ですが
普段は友恵ちゃんに殴られたり、力比べで負けたり・こき使われたり、
そんなシーンがコミカルに書かれていてより一層
強い意志を示している戦闘シーンとのギャップを作り
面白さに深みとコクをプラスしています。


それで、一番良いなって思ったシーンは、
崩を倒し終わった後に気絶している友恵ちゃんを背負って運ぶのですが
その時に墓守の力は使わずに、墓守じゃなきゃできない事以外は
やっぱり俺のままが良いと言い力を使わなかったシーン。
墓守であり、もう人では無いのに
でも、人であり続けようとする景君の意志。
瞬間的な意志の強さじゃないけど、ジワジワと長年に渡って続くであろう辛き日々を
之からも日々乗り越えて行く景君の輝ける未来を暗示していて素晴らしい演出だと思いました。


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